by norbulingka 2017年4月より、大分県国東市にある古民家を改築したゲストハウス・民宿を始めます。 websiteはこちらです。 自然からの採取や農作業、お料理、工作や大工仕事まで、ご一緒にここでの暮らしを体験できる「体験型宿泊」と、共同キッチンを利用できるシンプルな食事無しの「素泊まり」と、2種類の宿泊タイプをご用意しています。
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まだまだ暑さは続くようですが、「死にそうになった話・夏ネタ」を暑いうちに。
その昔、インドネシアの石炭鉱区開発の仕事でジャカルタに数年駐在していました。 インドネシアの首都であるジャカルタは、日本よりはるかにばかでかいビルが立ち並ぶ大都会でした。 最初リゾート着ばっかり持っていった私は、完全に浮いていました。 最初はホテル暮らしでしたが、まもなく外人用住宅を借りました。 海に面した敷地に外人用住宅が建ち並び、ゲートには24時間門番がいて、共有のプール、 テニスコート、桟橋などがあり、なかにはドック付きの家などもある高級住宅街です。 ある時、風邪をひきました。 休みが一日もない日々だったので、体が弱っていたのでしょう。 歯を磨くと血も出るようになり、虫歯にもなったか、と思いました。 熱がひかないので2、3日寝込んでいたある朝、鏡の前に立ったら胸に発疹を発見しました。 それに、寝ていたので運動なんか一切していないのに、太ももがひどい筋肉痛になっていて、歩く時足をひきずるほどでした。 これはただの風邪ではない、と思った私は通訳をひきつれ現地の病院へ。 「2、3日前から熱が出て・・」と説明しているうちはインドネシア人の医者は「ふーーん」といった感じで面倒くさそうに聞いていましたが、 「今日起きたら発疹が出ていたんです」と発疹を見せるやいなや、「ダマンブルダラーだ!!3時間以内に入院しなさい!」と血相をかえました。 なんでもダマンブルダラーという蚊にさされると、夕方に発作がおきて抵抗力のない子供や外国人は死ぬ恐れがあるといいます。 根治させる薬はなく、出てきた症状にあわせて対処療法するしかないのですぐに入院しろ、ということなのです。 そうはいっても寝込んでいて仕事が山積みになっているので、着替えと仕事道具だけ取りに帰って、すぐ入院しました。 生まれて初めての入院です。 しかもインドネシア。 豪華な個室(インドネシアにしては)に入院しましたが、やはり体調が悪かったらしく、仕事をするどころではありませんでした。 とにかく眠くて眠くて、昏々と眠りました。 というか、眠りたかった。 眠りたかったのに眠れなかった・・・。 しょっちゅう起こされるのです。 検温の時間、喉につまって死にそうな巨大な薬を飲む時間、食事の時間、検査の時間、そして日本人見学ツアーの時間。 看護婦さんが2人ずつ、明らかに私を見るために入れかわり立ちかわりやってくるのです。 私は片言のインドネシア語を覚え始めていたので、愛想よくインドネシア語で応対すると、楽しそうにケタケタケタとひとしきり笑ってから出て行き、また違う看護婦さんが来ます。 そんな入院生活だったので、自分が重病人とは思えませんでした。 が、検査の時、車椅子で迎えに来られた時は「私ってもしかして大変なことになってる?」と一瞬思いました。 結局入院は4日で終わりました。 久々に家に帰ると、今度は通訳の女の子がやられていました。 そしてお手伝いさんも次々にやられていきました。 お手伝いさんの一人が黒魔術をやっていたので、バッタバッタとやられる様は「呪いかしらん?」みたいな感じでした。 そういえば家にあまりに蚊が多いので、お手伝いさんに「蚊をしとめたら一匹あたり1ルピーあげる」といったら全員それぞれ、あっという間に何十匹とテッシュにずらっっと蚊を並べて持ってきました。 高級住宅街なんですけど・・・。 この会社を辞めて数年たってから、「そういやダマンブルダラーってなんだったんだろう?」と思いインターネットで調べてみました。 「デング熱」でした・・・。 デング熱を媒介する蚊は、プールのようなきれいな水に発生するらしいです。 体の穴という穴から血が出る出血性のデング熱はやばいらしいです。 インドネシア語で「ブルダラー」とは「血が出る。出血する。」という意味です。 あ~それで歯磨きで血が出たのね。 2度目に違うタイプのデング熱にやられるとますますやばいらしいです。 東南アジアの都会にはもう行きたくない。 にほんブログ村
by norbulingka
| 2010-09-06 23:18
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